
軽自動車といえば十数年前までは安く買える便利な移動手段でした。
それから月日は流れ、技術の進歩や需要の増加から様々な特徴を持った軽自動車が続々と開発されてきたのです。
その中でもダイハツの『コペン』は軽自動車でありながら2シートのオープンカーというかなり珍しい車種です。
オープンカーはお金持ちしか乗れないと思いがちですが、なんとコペンなら他の軽自動車と変わらない金額で購入が可能です。
今回はそんな軽自動車界の異端児であるコペンについて解説していきますので是非最後までご覧ください。
1.ダイハツ コペンとは

コペンはオープンカーかつ軽自動車という日本では世にも珍しい車種です。
80年代から90年代後半まではいくつかのメーカーでそういった車種が販売されていたこともありますが、現在流通している軽オープンカーのほとんどがコペンとホンダのS660という車種です。
しかし、S660は2022年に生産が終了してしまったため、現状新車が購入できる軽オープンカーはコペンだけということになります。
2002年に初代が発売されており、そこから現在までじわじわとファンを増やしつつある車種です。
ただしオープンカーは『かっこいいけれどなかなか気軽に手が出せない』というイメージが強いジャンルの車なので車好き以外からの知名度はそこまで高くありません。
その珍しさや可愛らしい外見が魅力なのでこの機会にぜひコペンのこと知ってみてください。
現在の2代目は2014年に発売して以降、いくつかの改良を加えられながら販売されています。
そんなコペンですがさっそく基礎スペックを確認していきましょう。
コペンの基礎スペック
全長×全幅×全高(mm) | 3395×1475×1280 |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 910×1250×1040 |
重量(㎏) | 850~870 |
燃料タンク容量(L) | 30 |
燃費(Km/L) | 14.3~20.6 ※WLTCモード |
総排気量(cc) | 658 |
やはりクーペ型のオープンカーなだけあって全高の低さは軽自動車でもトップクラスです。
2.人気の理由は?

先ほど知名度が高くないと紹介しましたが、それはあくまで車に興味のない人からすれば知名度が高くないという話なので人気がないわけではありません。
お金持ちと言えばオープンカーというのは少しステレオタイプな考え方かもしれませんが、やはり憧れる方も多いでしょう。
そんなオープンカーに乗るという体験をもたらしてくれるコペンが人気の理由をいくつかご紹介します。
人気の理由①
まず注目すべきなのは2シートのオープンカーということです。
ご存じの通り、オープンカーは車体上部が開かれているため他の車には無い圧倒的な解放感が得られます。
また、風を切って走る感覚をダイレクトに味わえるため運転する楽しみを満たしてくれるのも人気の理由です。
日本の街中でオープンカーを見かける機会はそう多くないので注目の的になること間違いなしでしょう。
人気の理由②
上記の理由は多くのオープンカーに共通する魅力ですが、コペンにはそれに加えて大きな魅力が存在します。
それは軽自動車であるため維持費がとても安いことと、そもそもの車両本体価格が他のオープンカーに比べて圧倒的に安いということです。
維持費が安い理由ですが排気量660㏄以下にすることで自動車税が軽自動車扱いとなり安くなるからです。
また、車体が小さいため重量税も安くなり、それらが合わさって維持費の安さを実現しているのです。
通常、2シートのオープンカーはドライブや所有すること自体を趣味としている人に向けられた製品なので走行性能がかなり高く、外装や内装も妥協無く高級感を演出するよう設計されています。
そうなると必然的に値段は普通の車と比べて高くなってしまいます。
一方でコペンは乗用車の開発に長けたダイハツが軽自動車という枠の中でオープンカーを再現した車種なので車の購入を考えている人なら誰でも手が届く金額で販売されています。
気になる費用は…

「安いと言ってもオープンカーだからどうせ高いんでしょ?」と思われる方もいらっしゃるでしょうがコペンは本当に安いです。
折角なので他の有名なオープンカーと本体車両価格で比較してみましょう。
車種名 | メーカー希望小売価格(最安グレード) |
ダイハツ コペン | 1,983,300~ |
マツダ ロードスター | 2,898,500~ |
BMW 420i カブリオレ | 7,980,000~ |
メルセデスベンツ The CLE Cabriolet | 9,360,000~ |
レクサス LC | 14,050,000~ |
※2025年4月現在のメーカー希望小売価格
ご覧の通り、コペンは他のどのオープンカーと比べても圧倒的に安いです。
軽自動車の代表格であるN-BOXやスペーシアといった人気車種とほぼ同じ価格帯でオープンカーが乗れるのです。
もちろん他のオープンカーは高級車なので性能や見た目の高級感では勝てませんが、他の軽自動車とほとんど変わらない値段でオープンカーとのしての魅力を味わえるのは圧倒的なメリットです。
3.どういう人にオススメ?

いくら安くてかっこいいオープンカーだからといって万人にオススメできるかというとそういうわけではありません。
コペンはどういった人にオススメなのでしょうか?
安くオープンカーに乗りたい人


先ほどご紹介した通りコペンの魅力は圧倒的な安さです。
オープンカーはどうしてもその性質上、どうしても手が出しにくい金額になってしまうため誰もがその魅力を体験できるわけではありません。
しかしコペンであれば他の乗用車と変わらない金額でオープンカーに乗ることが出来ます。
憧れのオープンカーを手ごろな価格で所有できるのは好きな人にはたまらないでしょう。
派手過ぎないけどおしゃれな車に乗りたい人
コペンは全体的に丸いシルエットが特徴で女性や中高年層にも人気の車種です。
他のオープンカーはいかにもスポーツカーといったスタイリッシュなデザインが多く、コペンのような可愛らしい印象のある車種は珍しいためライバルが少ないというのも魅力です。
内装も高級車という程ではありませんが、それなりにしっかり雰囲気のあるものになっているため安っぽさは感じません。
欠点はある?
安くて手軽に買えるオープンカーという他には無い魅力があるコペンですが、当然欠点もいくつか存在します。
そのうちの1つがそもそも普段使いに向いていないということです。
座席が2つしかないため2人しか乗れず、積載量も他の軽自動車と比べると圧倒的に少ないです。
オープンカーなので解放感はありますが、閉じてしまえば途端に窮屈に感じるというのも欠点です。
こういった問題は2シートのオープンカーに共通することですが、コペンの場合はそれらに加えて走行性能が軽自動車であるという問題が存在します。
いくら車体が小さくて小回りが利くスポーティーな走りができてもそれはあくまで軽自動車という範囲での話であり、本来の高級車であるオープンカーには到底及びません。
スポーツカーだと思って運転すると思わぬ場面でパワー不足を実感することになるかもしれません。
また、購入層に対しての需要の少なさや車両価格を抑えるために安全運転支援機能もかなりオミットされているため運転初心者には少しハードルが高いと感じるかもしれません。
これらの欠点を踏まえると普段使いの悪さには目を瞑って運用するか、乗用車とは別で所有する2代目の趣味車として利用するのがオススメです。
4.コペンのおすすめグレード

2025年現在、コペンのグレードは『Robe』『Cero』『GR SPORT』の3展開です。
過去には『XPLAY』というグレードも存在していましたが、2024年10月に生産が終了してしまいました。
また、『Robe』と『Cero』には『Robe S』『Cero S』という内装が豪華になり、サスペンションが強化されるモデルも存在します。
今回は『Robe』『Cero』『GR SPORT』の3つと『Robe S』『Cero S』のそれぞれの違いを見ていきましょう。
すべてを解説してしまうととんでもない文章量になってしまいますので重要そうな部分のみピックアップしてご紹介します。
主なグレードごとの違い | Robe | Cero | GR SPORT |
動力 | ガソリン | ガソリン | ガソリン |
内装 | 本革巻きステアリング | 本革巻きステアリング | RECARO製専用ブラックインテリア MOMO製本革巻ステアリング |
外装 | 16インチホイール | 16インチホイール | 専用デザイン16インチホイール |
見た目 | 丸みのあるスタイリッシュな外装 | 丸みのある可愛らしい外装 | スタイリッシュでスポーティな外装 |
サスペンション | 標準搭載サスペンション | 標準搭載サスペンション | GR SPORT専用サスペンション |
『Robe S』『Cero S』の違い | Robe | Robe S | Cero | Cero S |
サスペンション | 標準搭載サスペンション | ビルシュタイン製ショックアブソーバー | 標準搭載サスペンション | ビルシュタイン製ショックアブソーバー |
シート表皮 | 通常 | RECARO製シート | 通常 | RECARO製シート |
ちなみに『GR SPORT』はダイハツの親会社であるトヨタのスポーツカーブランドの名を冠した走行性能に重きを置いたモデルです。
専用のサスペンションを搭載しており、乗り心地の向上やスタイリッシュな外見が特徴的な車種です。
オススメのグレード


コペンの『Robe』と『Cero』に走行性能の違いはありません。
現在生産終了している『XPLAY』も外装以外は他の2つとほぼ同じです。
そのため『Robe』と『Cero』のどちらがオススメかという疑問には見た目で選ぶしかないというのが答えです。
比較的スタイリッシュな見た目が好みならRobe、丸くてかわいい見た目を求める場合はCeroを選びましょう。
一般道であれば『Robe』や『Cero』で十分な性能ですが、中古価格の場合は通常モデルとの金額差が縮まることが多いので思い切って上位グレードである『Robe S』や『Cero S』を選ぶという選択肢もあります。
GR SPORTは2025年4月時点での販売希望小売価格が2,501,400円と一番安いグレードと比べると50万円以上も高くなってしまうため、どうしてもその見た目が好きな場合以外は無理に選ぶ必要はないかと思われます。
コペンの圧倒的安さと運転していて楽しいオープンカーという魅力を最大限に活かすのであれば『Robe』と『Cero』がオススメです。
リバティで取り扱っている車両はメーカーホームページの本体車両価格に含まれない諸費用も含んだ金額で表示しているため気になった方は是非下のボタンからご覧ください!
5.まとめ

いかがでしたか?
国産のオープンカーというだけでも珍しいのにそれに加えて軽自動車なので日本で唯一無二の車種です。
流通量の関係でリバティでも在庫はあまり多くはありませんので気になった方は売れてしまう前に是非お問い合わせください!
リバティには経験豊富なスタッフが多数在籍しており、お客様のご希望に寄り添い最適な一台をご提案させていただきます。
このブログでコペンが気になってきた方も軽自動車との違いで迷っている方も是非お気軽にお問い合わせください!