
軽自動車と言えばとにかく安く乗れる自家用車というイメージはもはや古くなってしまいました。
近年では軽自動車にSUVの要素を足した実用性特化の軽SUVからロマンを追求した軽自動車の2シートオープンカーまで発売されており、単に軽自動車のカテゴリでは収まらない程に多種多様な軽自動車が存在しています。
今回はそんな軽自動車界の圧倒的王者『ホンダ N-BOX』やよく聞く『N-BOX CUSTOM』のようなモデル違いの車種についても解説していきますので是非最後までご覧ください。
1.ホンダ N-BOXとは

N-BOXは2011年にホンダから発売されたスーパーハイトワゴンというカテゴリに分類される軽自動車です。
ダイハツのスーパーハイトワゴンであるタントという車種に対抗するべく開発されたと言われており、他にライバルの少ないジャンルだったことからこの2台が人気を博していました。
そして時は流れ、2025年現在は軽自動車売り上げランキングで毎年No.1を獲得する軽自動車界の王者となったのです。
N-BOXの基礎スペック
全長×全幅×全高(mm) | 3395×1475×1790 |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 2125×1350×1400 |
重量(㎏) | 910~940(4WDは980~1000) |
燃料タンク容量(L) | 27(4WDは25) |
燃費(Km/L) | 18.8~23.4(4WDは17.2~20.6) ※WLTCモード |
総排気量(cc) | 658 |
現在販売されているN-BOXは2023年にフルモデルチェンジが行われた3代目です。
このブログでは主に3代目について解説しますがリバティでは2代目もたくさん取り扱っていますので是非お気軽にお問い合わせください。
2.人気の理由は?

2016年から2025年まで毎年のように軽自動車の年間販売台数ランキングで1位を取るという圧倒的人気を誇るN-BOXですが、いったい何がそこまで人気で売れているのでしょうか?
ここではその理由について解説していきます。
人気の理由①
N-BOXの特徴はなんと言っても居住性の良さでしょう。
軽自動車はそのサイズ制限からどうしても室内が狭く感じてしまいがちです。
しかしN-BOXは室内長×室内幅が2125×1350mmと軽自動車の制限ギリギリのサイズであり、室内高の1400mmもスーパーハイトワゴンならではの強みを実感できる広さです。
センタータンクレイアウトという燃料タンクを前部座席の真下に配置することで無駄なく車内のスペースを確保できるホンダ独自の技術も居住性の良さに貢献しています。
また、前部座席のヘッドレストを外して座席を倒せば後部座席と繋がって寝転がれるようになったり、後部座席を縦に折り畳んで高さのある積載スペースを作ったりとかなり幅広い応用が利くのも人気の理由です。
最近の軽自動車がSUVっぽさを取り入れて荒々しさやタフさを演出している中でシンプルで落ち着きのある内装を維持しているのも愛されるポイントでしょう。
人気の理由②
N-BOXはあらゆる面での総合力の高さも人気の理由です。
先ほどご紹介した居住性の良さに加えてホンダが誇る安全運転支援機能である Honda SENSING が全グレード標準搭載されています。
グレードに関係なくすべてのN-BOXユーザーが同じ安全性を保障されているということは、目当ての運転支援機能のためにわざわざ必要ない上位グレードを購入をしなくてもよくなるのでかなりユーザーに寄り添った販売方法です。
そんなHonda SENSINGは停車中にブレーキペダルから足を離しても、停車状態が続くオートブレーキホールドや衝突軽減ブレーキ、標識認識機能のような運転手の負担を軽減する便利な機能がたくさん搭載されています。
燃費に関してもガソリン車のみのため超低燃費というわけではないですが、決して悪いとは言えない燃費をしており不満に感じることはありません。
人気の理由③
もう1つの人気の理由は圧倒的知名度です。
知っているから何なんだと思われるかもしれませんがこれも立派な魅力の1つなのです。
軽自動車は普段使いの移動手段として購入されることが多いため悪路走行への強さや積載量の多さといった何かに特化した性能を求められるよりも、利便性やコストパフォーマンスを含めたあらゆる面での総合力の高さが重要になってきます。
軽自動車の購入を検討している人がここ8、9年の間に軽自動車の販売数ランキング1位を取り続けたN-BOXを選択肢に入れないはずがないのです。
気になる費用は…

いくら人気でも高額な場合は購入をためらってしまいます。
近年は技術の進歩と需要の増加に伴い軽自動車ですらそれなりに高いというのが現状です。
ここでライバル車との金額の差を比べてみましょう。
車種名 | メーカー希望小売価格 |
N-BOX | 1,689,600~ |
タント | 1,485,000~ |
スペーシア | 1,530,100~ |
ルークス | 1,637,900~ |
ハスラー | 1,518,000~ |
ムーヴキャンバス | 1,496,000~ |
※メーカー希望小売価格は2025年4月9日時点の価格になります
ご覧のようによく比較される軽自動車達の中では一番高額です。
これは各車種のグレードの希望小売価格の最安値ですので目当てのグレードによっては多少順番が前後する可能性があります。
特に上位グレードのN-BOX CUSTOMになるとメーカー希望小売価格が約187万円と軽自動車の中でもかなり高額です。
しかし前述した人気の理由から「多少高くてもN-BOXが良い!」という方が多いので今もなお軽自動車の王と呼ぶべき1台のポジションに座っているのです。
3.どういう人にオススメ?

シートアレンジが容易で車内が広い軽自動車と聞くとインパクトは少ないかもしれませんが実は軽自動車が一番欲しい性能だったりします。
そんなN-BOXですがどういった方にオススメの車なのでしょうか?
利便性を求めつつワンランク上の軽自動車に乗りたい人
冒頭お話しした通り、軽自動車は技術の進歩と需要の増加により様々な用途を想定した製品が開発されてきました。
その中でもN-BOXは特に普段使いの性能を重視して開発されています。
燃費、居住性、走行性能、安全性といったような軽自動車に欲しい要素を詰め込んだ結果生まれたN-BOXは何か1つに特化した性能ではないものの、ほぼすべてにおいて高水準な性能を誇っています。
そのため、特に強いこだわりがない限りN-BOXを購入しておけばまず間違いないという安心感と性能の高い車に乗っているという所有欲を満たしてくれるのです。
また、内装はシンプルながらも上品な統一感があり、上位グレードであるN-BOX CUSTOMに至っては高級感さえ感じられるのもうれしいポイントです。
他のドライバーとの車種被りを気にしない方
N-BOXはその圧倒的知名度と販売台数から街中で見かけないなんてことはまずありません。
そのため他の運転手と車の見た目が被ってしまうなんてことは日常茶飯事です。
DIYやオプションによる装飾である程度個性は持たせられますが、それでもN-BOXであることはすぐに分かります。
欠点という程ではありませんが、どうしても同じような見た目になってしまいがちなので他人との車種被りを気にしない方が購入することをオススメします。
欠点はある?
利便性の高さが人気なN-BOXですがもちろん欠点も存在します。
それは先ほども少しご紹介しましたがやはり本体車両価格の高さです。
便利で快適な軽自動車ですが、単なる移動手段として購入するにはかなり勇気のいる金額です。
100万代前半でもある程度快適に乗れる軽自動車は存在するため、日常使いでの利便性や積載性をそこまで重視しないのであれば無理にN-BOXにする必要はありません。
ただし中古車であればそんなN-BOXでもある程度安く購入できるため、予算は少ないが利便性も捨てたくないという方は是非リバティの在庫をご確認ください!
4.N-BOXのおすすめグレード

N-BOXには『N-BOX』『N-BOX JOY』『N-BOX CUSTOM』というモデルが存在します。
そしてそれぞれのモデルに対して3~7種類のグレードが展開されているのです。
また、他の多くの車種と違ってグレードによる差は主に細かな内外装の変更となっており、どちらかというとモデルごとの違いが他の車種でいう所のグレードに近くなっています。
そのため、このブログではまずモデルごとの違いについてご紹介させていただきます。
すべてを紹介しようとするとかなり長くなってしまうため、いくつか重要そうな部分をピックアップして紹介いたします。



左から『N-BOX』『N-BOX JOY』『N-BOX CUSTOM』
主なモデルごとの違い | ベース(通常モデル) | JOY | カスタム |
グレードの種類 | 3 | 4 | 7 |
動力 | ガソリン | ガソリン | ガソリン |
内装 | 内装カラーグレージュ×グレー 4スピーカー | 内装カラーブラウン×ブラック 4スピーカー | 内装カラーブラック 6スピーカー |
ターボの有無 | ターボ選択不可 | ターボ選択可 | ターボ選択可 |
シート表皮 | トリコット | チェック柄の撥水ファブリック | トリコット |
外装の雰囲気 | シンプル | アウトドアっぽさを追加 | 高級感重視 |
運転支援機能 | 全モデルHonda SENSING標準搭載 | 全モデルHonda SENSING標準搭載 | 全モデルHonda SENSING標準搭載 |
N‐BOXのグレード一覧
N-BOXの通常モデルはその名の通り最もベーシックなモデルです。
どのモデルでも走行性能や運転のしやすさはほとんど変わらないため、一番安い通常モデルが特に人気となっています。
主なグレードごとの違い | ベースグレード | ファッションスタイル | スロープ |
概要 | 標準グレード | デザイン重視 | 福祉車両 |
外装カラー | カラー6色展開 | 専用カラー3色展開 ドアミラー、ドアハンドルがホワイト塗装 | カラー7色展開 |
外装 | 14インチスチールホイール+フルホイールキャップ | 14インチスチールホイール+カラードフルホイールキャップ | ベースグレードとほぼ同じ |
内装 | 運転席&助手席シートヒーター | 運転席&助手席シートヒーター | 後部シートの縦折機能なし |
その他 | 特になし | 特になし | 車いす用固定ベルト、スロープ、電動ウインチ |
N‐BOX JOYのグレード
N-BOX JOYはベースとなった通常のN-BOXに撥水加工のシートやアクティブさを感じられるカラー展開といったレジャー用途としての機能性やデザイン性を持たせたモデルになっています。
またN-BOX JOYに関してはモノトーングレードが2色展開、2トーングレードが5色展開であることと
ターボの有無によるパドルシフトや本革巻きステアリング、ホイールの一部メッキ塗装以外はほぼ変わらないため詳細は割愛させていただきます。
(モノトーン、2トーン、モノトーンターボ、2トーンターボの4展開)
N‐BOX CUSTOMのグレード一覧
N-BOX CUSTOMは通常のN-BOXのシルエットはそのままにフロントグリル回りのデザインや内装の高級感の向上といったN-BOXの持つ居住性の良さをさらに伸ばしたモデルとなっています。
主なグレードごとの違い | ベースグレード | コーディネートスタイル モノトーン | コーディネートスタイル 2トーン | スロープ |
概要 | 標準グレード | デザイン重視 | デザイン重視 | 福祉車両 |
外装カラー | カラー6色展開 | 専用カラー6色展開 | 専用2トーンカラー6種類展開 | カラー6色展開 |
外装 | 14インチアルミホイール※1 | 14インチアルミホイール※1 | 14インチアルミホイール※1 | 14インチアルミホイール |
内装 | トリコットシート ※2 | 本革巻きステアリング フルプライムスムースシート | 本革巻きステアリング フルプライムスムースシート | 後部シートの縦折機能なし |
その他 | ターボ選択可 | ターボ選択可 | ターボ選択可 | ターボ選択不可 車いす用固定ベルト、スロープ、電動ウインチ搭載 |
※1 ターボ付き車を購入することでホイールが14インチから15インチに変更されます。
※2 N-BOX JOYやCUSTOMのベースグレードはターボ付きを購入することでコーディネートスタイルと同じく本革巻きステアリングやパドルシフトを装備したモデルになります。
ちなみにN-BOXは2023年のフルモデルチェンジ以降に現在の3展開になりました。
それ以前は『G』『L』『EX』の3展開でその中の『L』『EX』は現在でいうカスタムモデルが選択可能でした。
さらに2020年以前のモデルでは全グレードにホンダセンシング搭載ではなかったため、同じグレードでもかなり差が存在しています。
これらの細分化され過ぎたラインナップが初めて自動車を購入する方にとってはかなりややこしいため現在のシンプルなラインナップに統一されたのだと思われます。
オススメのグレード

2023年にフルモデルチェンジして以降のN-BOXは全グレードに安全運転支援機能が追加され、グレードの種類は相当減りましたがそれでもターボの有無を含めると現時点で全14種も存在しておりややこしいことに変わりはありません。
そのため、購入するグレードを決める前にモデルを決める必要があります。
できるだけ予算を抑えてN-BOXの良さを体感したい場合は通常モデルを、少し遊び心があるレジャー要素が欲しい場合はJOY、高級感を求める場合はCUSTOMがおすすめです。
肝心のオススメグレードですが通常モデルは安さがウリのため、ベースグレードがおすすめです。
JOYはグレードによる違いが2トーンかモノトーンのみなので好みのカラーで選びましょう。
CUSTOMは高級感がウリのため、細かな部分でさらに高級感が増すコーディネートスタイルがおすすめです。
ターボの有無に関してですが、坂道や高速道路のようなパワーが必要な場面で活躍が期待できます。
N-BOXの場合はそれらの性能向上に加えてホイールの装飾のランクアップや本革巻きステアリングなども用意されているので、ベースグレードをターボにして高級感を出しつつ予算を抑えるという選択肢もあります。
ちなみにCUSTOMの場合ですが、ベースグレードにターボを付けるかコーディネートスタイルにアップグレードするかは価格で言えば約1万円程度の差しかないため好みで選んでも問題ないでしょう。
リバティで取り扱っている車両はメーカーホームページの本体車両価格に含まれない諸費用も含んだ金額で表示しているため気になった方は是非下のボタンからご覧ください!
5.まとめ

いかがでしたか?
今回は圧倒的に大人気な軽自動車『N-BOX』について解説してきました。
アウトドアとしての利用や積載量に特化しているわけではないものの総合力の高さではだれにも負けないという強みを持った車種です。
またグレードは数が多いためややこしく、フルモデルチェンジ以前のグレードも合わせると訳が分からなくなってしまいそうです。
そんな時は是非リバティをご利用ください!
リバティには経験豊富なスタッフが多数在籍しており、お客様のご希望に寄り添い最適な一台をご提案させていただきます。
このブログでN-BOXが気になってきた方も他の軽自動車との違いで迷っている方も是非お気軽にお問い合わせください!