
SUVと言えばここ20年以上とどまる勢いを知らず需要が増え続けているジャンルの自動車です。
もちろん日本だけではなく世界中で人気なので国内外問わず多くのメーカーがSUV開発に力を入れています。
今回ご紹介するホンダのWR-Vは実はインドで製造販売されていたホンダのSUVを日本仕様にした車両なのです。
そんな裏話を持つWR-Vの特徴や人気の理由について解説していきますので、是非最後までご覧ください。
1.ホンダ WR-Vとは

WR-Vは2024年3月に日本で発売された比較的コンパクトなSUVです。
先ほど少しご紹介した通り、元々はインドでエレベイトという名前のSUVとして製造、販売されていました。
それを日本仕様にして販売しているのがWR-Vです。
もちろん開発初期の段階から日本での販売も想定して開発されていたそうです。
曲線を多用したスタイリッシュな印象を持つSUVが多かったホンダですが、ここにきてゴツくてタフな外見のSUVが登場したのにはそういった背景があるのです。
また、WR-Vのもう1つの特徴として近年のSUVにしては珍しく4WDやハイブリッド車の展開がなく、2WDのガソリン車のみとなっています。
そんなWR-Vですがさっそく基礎スペックを確認していきましょう。
WR-Vの基礎スペック
全長×全幅×全高(mm) | 4,325×1,790×1,650 |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 1,945×1,460×1,280(Z、Z+は室内長が1955) |
積載量(L) | 458 |
重量(㎏) | 1,210~1230 |
燃料タンク容量(L) | 40 |
燃費(Km/L) | 12.3~18.2 ※WLTCモード |
総排気量(cc) | 1496 |
2.人気の理由は?

WR-Vは上記のスペックを見ると一般的な少し小さめのSUVという印象を受けますが、いったい何がそこまで人気になっている要因なのでしょうか?
人気の理由①
WR-Vの最も特徴的なポイントはなんと言ってもその値段の安さでしょう。
本体車両価格は2,098,800円~とまさかの200万円前半代での販売です。
その安さの理由として4WDやハイブリッドの展開をしていないというのが大きいと思われます。
発売から1年近く経過しましたが、いまだにホンダから4WDやハイブリッド展開をするといったアナウンスはない状態です。
これはあくまで予想ですが、もし設計段階から4WDやハイブリッド展開を行わないという前提で開発していた場合は構造がシンプルになるのでその安さにも納得がいきます。
搭載されている機能や外装も決して安っぽいとは言えないレベルで充実しており、コスパの良いSUVといえばWR-Vという声も少なくありません。
人気の理由②
WR-Vのもう一つの大きな特徴はやはりそのサイズ感でしょう。
SUVの中では小さめですがコンパクトSUVの代表格であるトヨタのライズが全長 3,995 mm × 全幅 1,695 mm × 全高 1,620 mmに対してWR-Vのサイズは全長 4,325 mm × 全幅 1,790 mm × 全高 1,650 mmなのでWR‐VをコンパクトSUVと呼ぶには少し大きいかもしれません。
このライズより大きく、他のSUVより小さいという絶妙なサイズが人気なのです。
ライズがそのサイズからSUVとしての迫力には少し欠けると言われることもありますが、WR-Vの場合はそのタフな見た目も相まって軽自動車やコンパクトカーっぽさは一切ありません。
コンパクトSUVとしての運転時の小回りの良さを持ちながらもSUVとしての積載性やかっこよさを併せ持つのも大きな魅力です。
人気の理由③

WR-Vの魅力は値段の安さやサイズ感だけではありません。
その外見も大きな魅力の1つです。
直線を多く取り入れたシンプルな見た目ながらもしっかりとタフさを感じられるフォルムはまさに王道のSUVと呼ぶにふさわしいデザインです。
また、TOUGH STYLEシリーズと呼ばれる専用のアクセサリーパーツを購入することでよりアウトドアっぽさを感じられる外見に変えることもできます。
安く購入できるWR-Vだからこそ、折角かっこいいSUVを購入しても予算の関係でアクセサリーパーツはあきらめるなんてことにはなりづらく、余った予算で自分だけのSUVにすることもできるのです。
気になる費用は…

コスパの良さが魅力として挙げられがちなWR-Vですが、ここでライバル車との金額の差を比べてみましょう。
車種名 | メーカー希望小売価格 |
WR-V(ホンダ) | 2,098,800円~ |
ヴェゼル(ホンダ) | 2,648,800円~ |
ライズ(トヨタ) | 1,800,700円~ |
ヤリスクロス(トヨタ) | 1,907,000円~ |
キックス(日産) | 3,083,300円~ |
CX-3(マツダ) | 2,279,200円~ |
ご覧の通りWR-Vよりも安いSUVは存在しています。
ただし、ライズとヤリスクロスは値段こそ安いもののサイズも積載量もWR-Vの方が上のため一概にどちらの方が優れていると断言できるわけではありません。
とはいえWR-Vの価格帯で458Lの積載量やゆとりのある車内空間を実現している以上、コスパの良さはホンモノです。
3.どういう人にオススメ?

コスパの良さやSUVらしいデザインなど、様々な面で評価されているWR-Vですがどういった方にオススメなのでしょうか。
安くてカッコいいSUVを求めている人
WR-V最大の特徴がコスパの良さである以上、それを活かさない手はありません。
コスパが良いというのは単に積載量や車体サイズに限った話ではなく、当然見た目も含まれています。
タフで直線的なSUVらしい見た目の車種はこの価格帯では珍しく、200万円代前半でこのサイズを確保しつつ王道デザインのSUVはWR-Vだけと言っても過言ではありません。
また、発売したのが2024年3月なのでまだまだ街中を走っている姿はレアな部類です。
そういう意味でも所有欲を満たしてくれる一台でしょう。
安くて積載量や車内の広さを求めている人
何度でもご紹介しますがWR-Vの価格帯でこの車内空間のライバル車種は存在しないと言っても過言ではありません。
積載量の458Lは3~4人家族の家庭にある冷蔵庫級ですし、コンパクトSUVにありがちな後部座席の狭さも感じる必要はありません。
身長170cmの男性が座っても頭上には握りこぶし1つ弱ほどのゆとりがあり、必要以上に深く座り込むといったこともないのです。
コンパクトSUVという括りではありますが、車内はほぼミドルサイズのSUVだと思って問題ないでしょう。
欠点はある?
ここまでWR-Vの魅力的な部分をご紹介しましたが、同時に欠点も存在します。
まず1つは4WDやハイブリッドの選択肢がないことです。
アウトドア好きであれば走破性を求めて4WDにされる方は少なくありませんし、そうなると燃費の良いハイブリッドも欲しくなってしまいます。
200万円代前半という破格の金額設定を実現するためには仕方ないのかもしれませんが、欠点であることは事実です。
もう1つは内装のシンプルさです。
シートのデザインを見ていただければわかりますがお世辞にも高級感のあるデザインとは言い難いです。

画像のシートは最上位グレードのシートです。
特段座り心地が悪いわけではなく、ダサいというわけでもなく、手入れのしやすいファブリックではあるので気にならなければそれほど問題ではないかもしれませんが、高級感溢れるといったような印象は受けません。
ステアリング周辺も全体的にプラスティック感が強めで派手さを求める人には物足りないでしょう。
最後は同価格帯のSUVに比べて性能が物足りなく感じるかもしれないということです。
特にトヨタのヤリスクロスはWR-Vより小さいとは言え燃費や運転支援機能では負けてしまっていると言わざるを得ません。
ヤリスクロスのハイブリッドであれば当然燃費は圧倒的に良く、アドバンストパークというほぼ自動で駐車場に駐車してくれるやレーダークルーズコントロールという前の車両の速度に応じて自動的に加減速や停止を行ってくれる便利機能も搭載されています。
積載量や車内空間では勝っていますが、走行性能や燃費ではヤリスクロスに軍配があがります。
4.WR-Vのおすすめグレード

WR-Vのグレードは『X』『Z』『Z+』の3展開です。
すべてを解説してしまうととんでもない文章量になってしまいますので重要そうな部分のみピックアップしてご紹介します。
主なグレードごとの違い | X | Z | Z+ |
動力 | ガソリン | ガソリン | ガソリン |
内装 | 全グレード後部座席エアコン完備 | 本革ステアリング、シフトレバー、アームレスト | 本革ステアリング、シフトレバー、アームレスト |
シート表皮 | ファブリック | ファブリック(プライムスムース) | ファブリック(プライムスムース) |
外装 | 16インチスチールホイール | LEDフォグライト・17インチアルミホイール | Zに加えてベルリナブラックフロントグリル・ルーフレール |
運転支援機能 | Honda SENSING標準搭載 | Honda SENSING標準搭載 | Honda SENSING標準搭載 |
WR-VはZ以降のグレードでホイールサイズが変わるくらいで基本的にどのグレードであっても走行性能は変わりません。
また、ZとZ+プラスの違いは一部外装の装飾やルーフレールの追加のみのため、差額も14万円程度です。
安さがウリの車種なだけあって上位のグレードになっても性能が変わらないというのは予算が少ない方にも安心です。
オススメのグレード

個人的なオススメグレードはZです。
もちろん走行性能や利便性が変わらない以上はXでも問題はありません。
しかし、WR-Vの欠点である内装のシンプルさを少しでも軽減するのであればZ以降のグレードにする必要があるのです。
XとZではメーカー希望小売価格で25万円程の差があるため完全な好みと言えるのですが、折角かっこいい王道のSUVとしての外見を持っているので内装もそれなりのインパクトは欲しいものです。
とにかく安くしたいなら『X』、乗っていてある程度の所有感や満足感を得たいのであれば『Z』、ルーフレールがどうしても必要な場合は『Z+』だと思ってください。
リバティで取り扱っている車両はメーカーホームページの本体車両価格に含まれない諸費用も含んだ金額で表示しているため気になった方は是非下のボタンからご覧ください!
5.まとめ

いかがでしたか?
今回はコストパフォーマンスに優れるホンダの新型SUVであるWR-Vについて解説させていただきました。
同価格帯に似たような車種が存在しないため、積載量や車内空間の広さが理由でWR-Vを購入する方は多いです。
また、今回の趣旨とは逸れますが予算に余裕があれば同社のヴェゼルというSUVもオススメです。
金額こそ上がりますが、サイズはそのままに4WDやハイブリッドに対応して便利な機能が搭載されるためWR-Vでは物足りないという場合に是非比較してみてください。
リバティには経験豊富なスタッフが多数在籍しており、お客様のご希望に寄り添い最適な一台をご提案させていただきます。
このブログでWR-Vが気になってきた方も他のSUVとの違いで迷っている方も是非お気軽にお問い合わせください!