
ダイハツの軽自動車「タント」は、その広々とした室内空間と使い勝手の良さから多くのユーザーに愛されているモデルですが、燃費性能は良いのでしょうか。燃料代は維持費に影響を与えるため、どのくらいの燃費なのか気になるところです。
この記事では、タントの燃費がどのくらいなのかについて、歴代モデルや競合車と比較しながら解説します。実燃費は乗り方によっても変化するため、エコドライブのコツについてもチェックしておきましょう。
■POINT
・4代目タントのカタログ燃費(WLTCモード)は2WDが21.2km/L~22.7km/L、4WDが19.6km/L~21.4km/Lとなっている。
・タントは、歴代の進化で燃費も向上を続けている。
・タントと競合車のカタログ燃費を比較すると若干の差ではあるものの、タントよりもスペーシアの方が低燃費で、N-BOXよりもタントの方が低燃費な結果となった。
4代目タントの燃費はどのくらい?

タントはダイハツが製造する軽自動車で、日常の使い勝手を重視したモデルです。このモデルは居住性や利便性を高めるために数々の工夫が施されており、運転しやすさと広い室内空間を両立し、スーパーハイトワゴンのスタイルを採用しています。
まずは現行モデルの4代目タントの燃費がどのくらいなのかを見てみましょう。
タントのカタログ燃費
2024年11月時点で発売している4代目タントは5つのグレードが展開されており、それぞれに2WDと4WDが設定されています。まずはWLTCモードのカタログ燃費を見てみましょう。
グレード | 2WDのカタログ燃費 | 4WDのカタログ燃費 |
L | 22.7km/L | 21.4km/L |
X | 22.7km/L | 21.4km/L |
Xターボ | 21.2km/L | 19.6km/L |
カスタムX | 21.9km/L | 21.4km/L |
カスタムRS | 21.2km/L | 19.6km/L |
このようなデータになっており、最も低燃費なのはLとXの2WDでした。
タントの実燃費
実燃費は、自動車が実際の走行のときにどのくらいの燃費効率であるかを示す指標です。カタログ燃費は標準化された試験条件で得られたデータであるのに対し、実燃費は運転者の運転習慣や道路の状況、交通量や車両のメンテナンス状況といった多数の要因の影響を受けます。
4代目タントの実燃費はグレードにもよりますが、2WDで約14.7km/L~18.7km/L、4WDで約11.9km/L~17.3km/Lほどと言われています。
歴代タントの燃費はどのくらい?

タントは2003年に登場して以来、現在までに3度のフルモデルチェンジを行っています。発売時期によってカタログ燃費の測定方法が異なりますが、見比べてみると燃費が向上し続けていることが見えてくるでしょう。ここでは、歴代タントの燃費がどのくらいなのかを見てみましょう。
初代タントの燃費
初代タントは2003年11月に発売を開始したモデルであり、広々とした室内空間を実現した革新的な軽自動車として登場しました。ロングホイールベースとフラットフロアを採用することで、ミドルクラスセダンに匹敵する室内長を実現しています。
この頃のカタログ燃費は10・15モード燃費となっており、2003年11月発売モデルの2WDは17.6km/L~18.0km/L、4WDは16.8km/L~17.2km/Lです。
2代目タントの燃費
2007年に登場した2代目タントは、さらなる広さに加え、センターピラーレスとスライドドアを組み合わせた「ミラクルオープンドア」の採用です。これによって乗降が非常にスムーズになり、小さなお子さまを持つ家庭にぴったりなデザインへと進化を遂げました。
2007年12月発売モデルの2代目タントのカタログ燃費は10・15モード燃費で、2WDは18.2km/L~20.5km/L、4WDは17.6km/L~17.8km/Lです。
3代目タントの燃費
2013年に登場した3代目タントは、魅力の追求に加えて低燃費と低価格を意識したモデルです。軽自動車としての価値をさらに引き上げるために、さまざまな工夫が施されています。3代目では、助手席ロングスライド化や両側スライドドアが採用されています。
この2013年12月発売モデルはJC08モード燃費となっており、2WDは26.0km/L、4WDは24.6km/Lとなりました。現行モデルの4代目モデルはWLTCモードに加えてJC08モード燃費もデータがあり、2WDは24.3km/L~26.4km/L、4WDは25.1km/Lです。このように、タントの燃費はフルモデルチェンジを行うごとに向上しています。
タントと競合車の燃費を比較してみよう

歴代モデルの中でも燃費性能が向上した4代目タントですが、競合車と比べるとその燃費性能はどのくらいなのでしょうか。ここでは、スズキ スペーシアやホンダ N-BOXと4代目タントのカタログ燃費の比較を紹介します。
スペーシアの燃費

スペーシアはスズキが製造する軽ハイトワゴンで、車内空間の広さと利便性の高さが魅力の一台です。軽自動車でありながら、車内は高さがあり、乗員がゆったりと座れる設計になっています。
2024年11月時点の発売モデルのカタログ燃費はWLTCモードとなっており、2WDは21.9km/L~25.1km/L、4WDは19.8km/L~22.4km/Lです。同時期のタントの燃費は2WDが21.2km/L~22.7km/L、4WDが19.6km/L~21.4km/Lであるため、カタログ燃費だけを比較すると若干スペーシアの方が低燃費なデータとなっています。
N-BOXの燃費

N-BOXはホンダが手がける軽自動車で、2011年に初代モデルが登場して以来、広々とした室内空間と実用性の高さで多くのユーザーから支持を受けています。コンパクトなボディサイズにもかかわらず車内の居住性が高く、後部座席でもゆったりと座ることが可能です。
2024年11月時点の発売モデルのカタログ燃費はWLTCモードとなっており、2WDは20.2km/L~21.6km/L、4WDは18.4km/L~19.4km/Lとなっています。同時期のタントの燃費は2WDが21.2km/L~22.7km/L、4WDが19.6km/L~21.4km/Lであるため、カタログ燃費だけを比較するとタントの方が若干低燃費な結果でした。
タントの燃費を良くするコツ

低燃費な車選びにこだわっていても、カタログ燃費と実燃費は異なります。自分の運転次第で燃費の良さが変化するため、日ごろからエコドライブを意識しましょう。ここでは、車の燃費を良くする3つのコツを紹介します。
タイヤを良好な状態に保つ
タントの燃費を改善するための重要なポイントのひとつが、タイヤの空気圧の最適化です。適正な空気圧を維持することでタイヤの転がり抵抗が減り、燃費効率が向上します。
空気圧は、自然に減少していくため、ガソリンスタンドに立ち寄った際など、月に一度はチェックすることをおすすめします。また、低燃費タイヤへの交換も効果的ですが、路面状況や使用頻度を考慮して慎重に選びましょう。
丁寧な運転を意識する
タントの燃費を向上させるには、丁寧な運転が欠かせません。急加速や急ブレーキは燃料消費を増やします。運転中はアクセルを優しく踏むことを心がけ、余裕をもった車間距離を保つことで、スムーズな加減速が可能です。
なるべく不要なパワーを使わずに走行し、燃費効率のアップにつなげましょう。日常の運転でこのような心がけを持つだけで、知らず知らずのうちに燃費が改善されていきます。
アイドリングの時間を短くする
停車時の無駄なアイドリングは燃料を消費するため、アイドリング時間を短くすることも燃費向上につながる要素です。エアコンを使用しない状態で10分のアイドリングをすると、約130ccの燃料が消費されると言われています。
これは小さなようで、積み重なると大きな差を生み出します。近年の車は暖機運転が不要となっている車が多いため、車を始動したらすぐに発進し、必要のないときはエンジンを切ることを心がけましょう。
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まとめ

タントは2003年の登場から4代目になった現在まで、室内の快適性や燃費性能など、あらゆる進化を遂げています。低燃費なモデルですがカタログ燃費と実燃費は異なるため、低燃費を生かすためには運転時にエコドライブを意識することも大切です。
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