
人生の中で大切な人を失うことは、悲しみだけでなく、さまざまな手続きを伴うものです。相続により受け継ぐ財産の中に、車が含まれていることも少なくありません。
もしも、相続する車をこれ以上使用する予定がなく、売却を考えているのであれば、いくつかの手続きを踏むことになります。
この記事では、相続する車を円滑に売却するための具体的な手続きの流れと必要書類について詳しく解説します。後々のトラブルを避けるために、専門家への相談も検討しながら手続きを進めましょう。
①所有者が亡くなった車は売却前に相続手続きをしよう
②車を相続して売却する方法:名義変更手続きの流れ
③車を相続して売却する方法:名義変更手続きの進め方
④車を相続して売却する方法:名義変更手続きの必要書類
⑤相続した車を売却する方法
⑥中古車の下取りや買取はリバティにお任せ!
⑦まとめ
■POINT
・所有者が亡くなった車は、名義変更手続きをしてから売却手続きを進める必要がある。
・車の相続人が複数いるときは、話し合いをして遺産分割協議書の作成を行う。
・名義変更手続きを終えた車は、中古車買取を活用して高値での売却を目指そう。
所有者が亡くなった車は売却前に相続手続きをしよう

所有者が亡くなった車を売却するには、相続手続きが必要です。相続人が複数いるときは、誰が相続するのかを明確にし、相続手続きを済ませてから売却へ進みましょう。ここでは、手続きの必要性と注意点について詳しく解説します。
売却前に相続の手続きが必要になる
故人が所有していた車はその方の死去に伴い、家族や親族を含む相続人全員の共有財産となります。そのため、車を売却するためには新しい所有者を決定し、相続手続きを完了させることが必要です。
車は形ある財産なので所有者が決まれば売却できるように感じるかもしれませんが、法律上の所有者となるために名義変更手続きが必要となります。
相続放棄をしたら売却はできない
故人の遺産を全て受け取らない場合は、相続放棄を選択することがあるでしょう。この場合、車の所有権も失うことから、車の売却手続きは進められません。勝手に車を処分すると「単純承認」とみなされて、相続放棄が無効となる恐れがあるので気を付けましょう。
また、故人が所有する車の使用者だった場合は相続していなくても、他の相続人や相続財産清算人に引き渡すまで適切に車を管理する義務が発生します。相続放棄を正式にした後の車の取り扱いに迷う場合は、思わぬトラブルを避けるために専門家へ相談するとよいでしょう。
車を相続して売却する方法:名義変更手続きの流れ

車を相続して売却するためのステップとして、名義変更手続きの流れを見てみましょう。車の価値によって必要な手続きは異なりますが、おおよその流れを把握しておくと、手続きが進めやすくなります。それでは、名義変更手続きまでの流れを紹介します。
車の所有者を確認する
車を相続する際は車検証を確認し、所有者の名義を確認することが大切です。車検証には所有者の名前が記載されており、故人の名義でない場合もあります。ローンで購入された車では、信販会社やディーラーの名義になっている可能性があるでしょう。
この状態では所有者の名義が変更されない限り、車の売却はできません。また、信販会社の名義の場合はローンの残債がある可能性があります。仮にローンが残っている場合は、一括返済するか、相続人が新たにローンを組むなど、残債をどのように支払うのかについても考えましょう。
誰が相続するのかを話し合う
車の所有者の状況が分かった後は、相続人全員で誰が車を引き継ぐか話し合いましょう。遺言書があればその指示に従いますが、なければ新しい所有者を決める必要があります。
相続人が一人だけの場合はこの工程は不要ですが、相続人が複数いる場合は単独もしくは共同名義で相続することになるでしょう。
相続人が決まったら遺産分割協議書を作る
相続人が決まった後は、遺産分割協議書を作成しましょう。これは相続について相続人が話し合い、合意した内容を明確に記す書類です。全ての相続人が合意したことを示すために、全員の実印が必要になります。
車の価値が100万円を下回る場合は、相続する人だけの実印で作成できる遺産分割協議成立申込書で手続きが進められます。しかしこれには価値が100万円を下回ることを証明する査定証が必要です。
名義変更手続きを行う
名義変更手続きは、相続した車の正式な所有者となるために欠かせない手続きです。相続する方が決定したら、名義変更に使用する必要書類を集めましょう。書類の用意ができたら、管轄の運輸支局で手続きを進めます。
運輸支局は平日のみ受付を行っているため、スケジュール調整が必要です。タイミングを合わせるのが難しいときは、代行の依頼を検討しましょう。
車を相続して売却する方法:名義変更手続きの進め方

相続した車の名義変更手続きを進める際には、主に3つの方法があります。選択肢として挙げられるのは、自分で手続きする・専門家に相談する・ディーラーに依頼するといった方法です。ここでは、それぞれの特徴について紹介します。
自分で手続きする
車を相続するときの手続きは、自分で行うことが可能です。代行費用を節約できますが、全てのステップを自分で行うため多少の手間がかかります。この方法を選ぶときに重要な第一歩は、車検証を通して故人名義であることを確認し、その車を誰が相続するかを決めることです。
相続人全員で協議し、合意が得られれば、次に遺産分割協議書を作成して名義変更手続きを進めます。自力での手続きに不安がある方は、専門家への相談を検討しましょう。
専門家に相談する
相続する車の名義変更手続きは、専門家に依頼することで、相続の手続きが格段に簡単になります。煩雑な書類の収集や不足がないように確認してもらえたり、平日に陸運局へ行く手間が省けたりするでしょう。
代行を依頼していれば、万が一書類に不備があっても再び訪れる手間もありません。専門家へ依頼すればこのように時間を効率的に使うことができる一方で、費用がかかるため、支出を抑えたい場合は十分な考慮が必要です。
ディーラーに相談する
手続きの代行は、ディーラーに依頼できるケースもあります。この場合、相続に関する遺産分割協議書の作成などは自分で対応することになりますが、陸運局で行う名義変更手続きの代行を依頼できるでしょう。
平日に対応が必要な陸運局での手続きは、代行を依頼することで日常の業務や生活を妨げることなく手続きを進められるようになります。
車を相続して売却する方法:名義変更手続きの必要書類

車を相続し売却する際には、名義変更のために必要な書類をきちんと準備することが大切です。ここでは、相続人が一人の場合と複数の場合に必要となる書類について解説します。必要書類は状況によって異なるため、正確な情報は手続き先の最新情報を確認し、自分のケースに合う書類の用意をしましょう。
一人で相続する場合
車を相続する際の名義変更には、次のような書類が必要です。
自動車検査証 | 遺産分割協議書(または遺産分割協議成立申立書) |
戸籍謄本(または戸籍の全部事項証明書) | 新所有者となる相続人の印鑑証明書(発行日から3か月以内) |
車庫証明書 | 新所有者となる相続人の実印 |
相続人全員の譲渡証明書(実印の押印が必要) |
遺産分割協議成立申立書を用意するときは、車の価格が100万円以下であることが確認できる書類の用意も必要です。また、未成年がいる場合や相続人以外の人へ譲渡する場合は用意する書類が異なります。
共同相続をする場合
相続人が複数いる場合は相続人全員で用意する書類が増える傾向があり、一例は次の通りです。
自動車検査証 | 相続人全員の譲渡証明書(実印の押印が必要) |
戸籍謄本(または戸籍の全部事項証明書) | 相続人全員の印鑑証明書(発行日から3か月以内) |
車庫証明書 | 相続人全員の実印 |
これらの必要書類は状況によって変化するため、手続きを進める前に運輸支局などの最新情報を確認して必要書類をそろえましょう。
相続した車を売却する方法

名義変更手続きを終えて相続した車は、自分が所有者であるため売却手続きが進められるようになります。売却するときの主な選択肢は3つあるため、どの方法で手放すのかを考えましょう。
手放す方法は3つある
相続した車を手放す方法として、主に下取り・中古車買取・廃車買取の3つがあります。それぞれの選択肢には異なる特徴があるため、何を優先するのかに合わせて選びましょう。
ディーラーなどで利用できる下取りは車の購入時に旧車を引き取ってもらう方法で、手続きの手間を減らすことができ、査定額は購入価格から差し引くため安く購入できるようになります。
中古車買取は、仕入れとして車を買取するため、下取りに比べて高額になる可能性が高い売却方法です。査定額は現金化できるため、お金の使い道が自由なのも特徴といえるでしょう。廃車買取は、中古車買取ができない車を売却できるため、廃車をお金に変えたり処分費用を節約したりできる方法です。
必要書類を用意して買取査定を受けよう
どの方法で車を手放すのかは車両の状態や相続人の今後の目的によって変化するため、最善の方法を考えて選びましょう。なるべく高値で売りたいときは、中古車買取を試してみることがおすすめです。
車の買取では次のような書類が必要となるため、スムーズな買取に向けて書類を用意しておきましょう。
自動車検査証 | 自賠責保険証明書 |
自動車納税証明書 | 印鑑登録証明書(発行日から3か月以内) |
実印 | 振込口座情報 |
リサイクル券 |
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まとめ

車を相続して売却するには、まず相続手続きを進めることが大切です。亡くなった所有者の車は相続を行った後で売却が可能となり、相続人が複数いる場合は話し合いが必要となります。相続人が決まったら名義変更手続きを行い、売却できる状態にしましょう。
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