
車のエンジンがかからないトラブルは、車を利用する多くの方が経験したことがあるのではないでしょうか。エンジンがかからない原因は、いくつかのパターンに分類することができます。本記事では、エンジン始動不良の症状に応じた原因の特定方法と対処法について、わかりやすく解説いたします。
また、日常気を付けておきたい車のトラブル予防法にも触れます。最後まで読むことで車のエンジンがかからないときの対応方法や注意点を理解できるでしょう。
①エンジンがかからないときの基本的なチェックポイント
②セルモーターが回る場合の原因と対処法
③セルモーターが回らない場合の原因と対処法
④ユーザーが対応できるトラブル予防法
⑤専門家に依頼すべき状況と依頼先の選び方
⑥車のメンテナンスはリバティへ
⑦まとめ
エンジンがかからないとき基本的なチェックポイント

エンジンがかからない際は、シフト、ブレーキペダル、ハンドル、燃料の基本的なチェックポイントを確認することが重要です。これらを確実に点検するだけで、トラブルが解決する可能性があります。また、スマートキーの電池切れやバッテリー不足の可能性も考慮します。本記事では、エンジンがかからないときの対処法を解説し、トラブルシューティングに役立つ情報を提供します。
読むことでエンジンがかからないときの対処法が理解できるでしょう。
シフトポジションがPまたはNに入っているか確認
シフトポジションがパーキング(P)またはニュートラル(N)に入っているか確認しましょう。エンジンをかけるには、シフトレバーがPかNの位置にある必要があります。
特に、オートマチック車では、安全のためドライブ(D)やリバース(R)ではエンジンがかからない設定です。シフトレバーの位置を一度確認し、適切な位置に修正してから再度エンジンをかけてみてください。この確認で、トラブルが解決する可能性があります。
ブレーキペダルを踏んでいるか確認
エンジンをかける際には、ブレーキペダルをしっかりと踏んでいるかを確認することが大切です。特に、AT車は安全のためブレーキを踏まないとエンジンがかからないように設計されています。ブレーキペダルの踏み忘れが原因であれば、ブレーキペダルを踏み込むことで、通常はすぐにエンジンがかかるはずです。
もし、それでもエンジンがかからない場合は、他の原因を探る必要があります。
ハンドルロックが解除されているか確認
エンジンがかからない場合、ハンドルロックが解除されているかを確認することが重要です。ハンドルロックがかかっていると、安全のためエンジンの始動ができなくなっています。ハンドルを左右に動かしてみて、スムーズに回転するかを確かめてください。
もし動かない場合は、ハンドルロックを解除する必要があります。解除方法は車種によって異なりますが、通常はキーを差し込んでハンドルを少し動かしながら、キーを回すことで解除できます。
燃料が十分にあるか確認
エンジンがかからない場合、燃料が十分にあるかどうかを確認することが大切です。慌ただしい朝や長距離ドライブの途中で、ガソリンの残量チェックを忘れがちですが、燃料不足はエンジントラブルの原因のひとつです。ロードサービスや自宅近くの車の修理工場などに連絡して燃料補給の救援をお願いしましょう。
常に燃料計を確認し、ガソリンが少ない場合は早めに給油することが大切です。また、燃料ポンプや燃料フィルターに問題があり、燃料が適切に供給されていない可能性もあります。燃料まわりについて専門家に点検を依頼することをおすすめします。
スマートキーの電池が切れていないか確認
スマートキーのボタンを押しても反応がない場合は、電池切れの可能性が考えられます。スマートキーは電池で動作しているため、電池が切れるとドアの開閉やエンジン始動ができなくなります。
すぐに電池が入手できない場合は、スマートキー本体の内部に収納されているメカニカルキーを使ってドアの開閉、エンジンの始動が可能です。
まずは、スマートキーの電池交換の際は、取扱説明書や販売店で型番を確認できます。電池交換で問題が解決しない場合は、スマートキーの故障や車両側の問題が考えられるため、ディーラーや車の取り扱い店舗で相談しましょう。
バッテリーの電力不足を確認
ライトの暗さやスターターの回転不足などの前兆があった場合は、バッテリーの電力不足が原因として考えられます。バッテリーは経年劣化や過放電など電気系統のトラブルにより、十分な電力を供給できなくなることがあります。
端子の腐食やゆるみ、ケーブルの損傷を確認し、問題がなければ、専用の測定器で電圧をチェックします。必要に応じて充電や交換を検討しましょう。
セルモーターが回る場合の原因と対処法

セルモーターが回らないときは焦ってしまうかもしれません。しかし、原因を特定し、それに応じた解決策を講じることで、エンジンを再始動できるはずです。ここでは、燃料系統、点火系統、エンジン内部、セルモーターの4つの観点から、車のエンジンがかからない原因と対処法を詳しく解説します。
燃料系統のトラブル(ガス欠、燃料ポンプ、インジェクターなど)
燃料系統のトラブルは、エンジンがかからない原因のひとつです。ガス欠になっていないか、燃料タンクとエンジンをつなぐ配管に漏れや詰まりがないかを確認しましょう。燃料ポンプが燃料を送り出せているか、インジェクターから適切に燃料が噴射されているかも点検が必要です。
こうした燃料系統のトラブルは、車の走行距離が増えるにつれて発生しやすくなります。普段から燃料系統のメンテナンスを欠かさず、小さな不調の兆しがあれば早めに整備工場で点検を受けるようにしましょう。
点火系統のトラブル(スパークプラグ、イグニッションコイルなど)
点火系統の不具合もエンジン始動不良の原因となり得ます。特に、エンジン始動に欠かせない装置であるスパークプラグやイグニッションコイルの問題は注意が必要です。これらの部品が正常に機能しないと、燃料への点火が適切に行われず、エンジンがかからない状況に陥ります。
定期的なスパークプラグの交換とイグニッションコイルの点検を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。問題が発生した場合は、専門家に相談し、適切な診断と修理を受けるようにしましょう。
エンジン内部の機械的トラブル(バルブ、ピストンなど)
バルブやピストンに不具合があると、エンジン内の圧縮が適切に行われず、始動が困難になるケースがあります。これらのトラブル防止には、定期的なオイル交換とエンジンオイルの選択が重要ですが、トラブルが発生した場合は専門家による診断と修理が必要です。
エンジン内部の機械的な問題は、ユーザー自身で対処するのが難しい部分であるため、専門家に相談することをおすすめします。
セルモーターの故障や寿命によるトラブル
セルモーターは、バッテリーの電力を使ってエンジンを始動させる役割を担っています。セルモーターが摩耗したり故障したりすると、エンジンを始動させるための十分な力が得られず、エンジンがかからなくなります。
セルモーターのトラブルを予防するには、定期的なバッテリーの点検と適切な充電、そしてエンジンオイル交換などの基本的なメンテナンスが重要です。セルモーターの故障が疑われる場合は、専門家による診断と修理が必要となります。
セルモーターが回らない場合の原因と対処法

セルモーターが回らず、エンジンがかからない状況に直面すると不安になるかもしれません。しかし、冷静に原因を特定し、適切な対処を行えば、問題を解決できる可能性が高いでしょう。
主な原因としては、バッテリーの劣化や故障、スターターモーターの不具合、電気系統の問題、スマートキーの電池切れなどがあげられます。
バッテリーの劣化や故障
バッテリーの劣化や故障は、エンジンがかからない原因のひとつです。使用状況により異なりますが、バッテリーは、通常3年から5年ほどで性能が低下します。バッテリーが弱ると、セルモーターを回すための電力が不足します。
また、端子の腐食やケーブルの接続不良も、電力供給の問題の原因です。こうした場合は、バッテリー交換や端子の清掃が必要となります。定期的にバッテリーを点検し、適切にメンテナンスすることが、トラブルを未然に防ぐ鍵となるでしょう。
スターターモーターの故障
スターターモーターは、バッテリーの力を使ってエンジンを始動させる大切な部品です。長年使っているうちに摩耗や故障が起こり、キーを回してもうまく動かなくなることがあります。スターターモーターの寿命は一般的に10万km以上と言われていますが、酷使すると故障のリスクが高まります。
故障の可能性がある場合は、専門の整備工場で点検・交換するのが賢明です。普段からエンジンをかける際の異音や違和感に気を付けることで、トラブルを防ぐことができるでしょう。
電気系統のトラブル(ヒューズ、配線など)
ヒューズの切れや配線の断線などが起こると、電気部品に正しく電力が届かなくなります。ライトやウインカーが作動しない場合は、まずヒューズボックスを確認し、切れていれば交換します。また、配線のゆるみや腐食、損傷がないかチェックしましょう。
ただし、専門知識がない方が配線を触るのは危険です。問題があれば整備工場に相談することをおすすめします。
スマートキーの電池切れや故障
スマートキーの電池が切れるとドアロックの解除やエンジン始動ができなくなりますが、多くの車種では内蔵されているメカニカルキーを使って手動で対処できます。
電池は消耗が早いので、早めの交換が必要です。また、スマートキーを落としたり水に濡らしたりすると故障の原因となるため、扱いに注意が必要です。故障が疑われる場合は、専門店に相談しましょう。
ユーザーが対応できるトラブル予防法

車のエンジンがかからず慌てることがないように、日常から気を付けておきたいことを解説します。バッテリーの点検や充電、定期的なメンテナンスとオイル交換、燃料系統のクリーニング、スマートキーの適切な扱いなど、日頃から行うことでトラブルを未然に防ぐことが可能です。ここでは、ユーザー自身で行えるエンジントラブルの予防法を4つ紹介いたします。
バッテリーの点検と適切な充電・交換
バッテリーの点検と適切な充電・交換は、エンジン始動に大切な要素です。まず、バッテリーの端子に腐食がないか、ケーブルが正しく接続されているか確認しましょう。次に、バッテリーの電圧を測定し、低い場合は充電を試みてください。
経年による消耗があれば、バッテリーの交換が必要かもしれません。定期的な点検と適切な充電・交換で、トラブルを未然に防ぐことができます。ご自身で対処することが難しい場合は、専門家に相談しましょう。
定期的なメンテナンスとオイル交換
定期的なメンテナンスとオイル交換は、エンジントラブルを防ぐために非常に重要です。小まめなメンテナンスが愛車の寿命を延ばし、大きな問題を防ぐことにつながります。
特に、エンジンオイルは、エンジンの潤滑や冷却、清浄化の役割を担っており、劣化や不足はエンジンの動きを悪くする可能性があります。定期的なオイル交換で、オイルの量と質を適切に保ちましょう。信頼できる整備工場に任せることで、安心してカーライフを送ることができます。
燃料系統のクリーニングと燃料添加剤の使用
燃料タンクやインジェクターに溜まった不純物は、燃料の流れを悪くし、エンジンの動きに悪影響を与えます。そのため、定期的な燃料系統のクリーニングと燃料添加剤を使用しましょう。
燃料添加剤は、エンジンの性能を維持・向上させることが可能です。燃料添加剤の選び方に不安を感じる方は、専門知識を持つ整備士に相談しましょう。適切なメンテナンスで、エンジントラブルを予防できます。
スマートキーの電池交換と適切な取り扱い
スマートキーの電池交換は自分でも簡単に行えますが、スマートキーは精密機器のため、乱暴に扱うと故障の原因になります。
水やほこりに注意し、落としたり強い衝撃を与えたりしないようにしましょう。スマートキーの調子が悪い際は、販売店や専門のスタッフに相談しましょう。
専門家に依頼すべき状況と依頼先の選び方

エンジンが始動しない原因が特定できない、または自身での対処が難しい場合は、専門家への依頼をおすすめいたします。ただし、信頼できる整備工場やディーラーの選定方法がわからない場合があるでしょう。
本章では、専門家への依頼が必要な状況と、適切な依頼先の選び方について解説いたします。また、トラブル発生時に備えたロードサービスについても触れますので参考にしてください。
自分で対処できない場合や原因が特定できない場合
自分で原因が特定できない、あるいは対処が難しい場合は、無理をせずに専門家に依頼しましょう。信頼できる整備工場やディーラーを探し、症状を正確に伝えることが大切です。
「エンジンを回しても反応がありません」「セルモーターは回りますがエンジンがかかりません」など、状況を具体的に説明しましょう。
信頼できる整備工場やディーラーの選び方
信頼できる整備工場やディーラーを選ぶ際は、口コミや評判を参考にしましょう。実際に利用した人の生の声は、店舗の雰囲気や対応の質を知る上で参考になります。
また、整備士の資格や経験、設備の充実度なども重要な判断材料です。整備技術の高さを裏付ける情報があれば、安心して車を任せられるでしょう。さらに、アフターフォローや保証内容も確認しましょう。万が一のサポート体制が整っていると、修理後の不具合も対応してもらえます。
ロードサービスの契約と緊急時の連絡先
JAF(日本自動車連盟)のロードサービスへの加入は、車両トラブル発生時の強い味方となります。最近では自動車保険の特約や車購入時に契約できるサービスもあり、検討しておくと安心です。
深夜や休日のトラブルにも24時間365日対応してくれるサービスがあれば、大きな安心を得ることができるでしょう。契約内容を事前に十分に確認し、料金やサービスの範囲、条件などを把握しておくことも大切です。また、いざというときのために連絡先のメモを車に置いておきましょう。
症状や原因を正確に伝える重要性
車両トラブルの際、症状や原因を正確に伝えることは非常に重要です。「エンジンが始動しない」「セルモーターは作動するが始動しない」といった具体的な状況をわかりやすく整備士に伝える必要があります。整備士に車の症状を適切に伝えることがスムーズな修理のポイントとなるでしょう。
異音や異臭など、五感で感じ取った変化も重要な情報です。専門家の的確なアドバイスを引き出すために、気になる点は漏らさず伝えましょう。小さな異変を放置すれば、さらなる故障につながる恐れがあります。症状を正しく伝え、早期の対処を心がけましょう。
車のメンテナンスはリバティへ

車のエンジンがかからないときは、バッテリーやセルモーターの故障など、さまざまな原因が考えられますが、素人では的確な判断が難しいものです。そんなときに頼りになるのが、国家資格を持つ整備士です。リバティには国家資格保有の整備士が在籍し、豊富な知識と経験から、トラブルの原因を見極め、最適な対処法を提案いたします。
国家資格整備士が在籍
エンジンがかからないときに自分でできる方法を試してもうまく行かなかった場合は、まず整備士に相談するのが一番の解決策です。整備士は、専門的な知識と技術で的確に原因を特定し、適切な修理ができます。
リバティは、関西地方と四国地方で展開している車の大型専門店です。各メーカーの車を取り扱うリバティグループの総在庫数は、5,000台に上ります。国家資格を持つ整備士が在籍しており、エンジンがかからないなどの車のトラブルに的確に対応することができます。
車検や保険も対応
リバティでは、購入後のケアも万全で、お客様の車検の手続きをしっかりとサポートいたします。車検の時期が近づいてきたら、必要書類の準備から実際の検査まで、丁寧にご案内しますので、お車に詳しくない方も安心してお任せいただけます。
また、自動車保険についても、お客様のライフスタイルに合わせた最適なプランを車のプロがアドバイスさせていただきます。愛車のメンテナンスから、車検・保険の手続きまで、リバティにお任せください。専門知識を有する整備士や車のプロが、お客様の安心と信頼に応えるサービスをご提供いたします。
まとめ

車のエンジンがかからないときのチェックポイントや対処法を解説しました。エンジンがかからないときは、まずシフト、ブレーキペダル、ハンドル、燃料の基本部分を確認することが重要です。それでも解決しない場合はディーラーや整備工場などで相談しましょう。
ユーザーが対応できるトラブル予防法として、ロードアシスタンス特約の活用や定期的なメンテナンスがあげられます。
いざというときの対応方法を理解しつつ、定期的な車の点検を欠かさないようにしましょう。